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ホモ・ステータセンス

対選挙講座・・・・

 

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栗本が語る政治の世界

目次

第一講、自民の選挙は、団体単位で成り立つ。
第二講、商店街、町内会幹部を自民党が抑えているから、彼らは選挙期間中、移動事務所というのを作りたがる。
第三講、以上を通じて、それでも自民党区議、市議らの親戚縁者はがっちり固まっている。
第四講、自民党選挙の決定的欠陥は、若者を無視していることだ。
第五講、今度の自民党は、創価学会のおばさんを電話作戦に動員するしかないのではないか?
第六講  事務所、拠点の類はどうしているか?
…しかし、自民に落とし穴あり
第七講 ビラ、チラシ、ポスター、スピーカー、のぼり他の道具類の使用法
第八講 選挙にはニセプロが一番いけない

自民党の選挙のやり方は、大体の決まりがある。その基本性格は、おそらくは明治時代以来のものであり、祭りの運営に似ている
候補者が多少、近代派だからといって変えられないものだと思ってよい。そこに具体的にはいくつもの特徴がある。その長所、短所、決定的な弱点などをここに開示しよう。これはもちろん、わが党員、党遊のための講座だが、この際、非自民一般の候補者や運動員がこのWebサイトを「傍受」して、自分たちの参考にしても一向にかまわない。

では、始める。

項目別に進めるが、どの項目でもまず特徴と内容を語り、ついでその長所--ここを一般的に頭から馬鹿にしたり、尊敬したりしてはいけない。クールに、現象学的に !? 受け止めることが大切だ。--そして最後にその短所と根本的欠陥を述べる。すると、おのずと攻略法や選挙期間に入った場合の相手の行動への応急対処法が分かってくることになる。

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我が友伊豆のノラシロ第一講、自民の選挙は、団体単位で成り立つ。

--我が友伊豆のノラシロは一人で生きてるがね

自民党の選挙は、どこそこの町内会、老人会、床屋の組合、美容院の組合、飲食店の組合、医師会・歯科医師会・薬剤師会のいわゆる三師会、飲食店の組合、自動車修理の組合等々ありとあらゆる業界の組合の推薦を取り付け、出来たら選挙時には何人か運動員を事務所に詰めてきてもらうという組み上げになっている。

驚くのはあらゆる種類の団体が基本的には自民党候補を推薦することになっているということだ。分かりやすくいうと、どう見ても権力だの国際金融資本の意図だの、日米安保の方向だのに関わる利権どころか関心そのものがない人々の団体がみんな自民党を支持していることに驚く。でもこれは、自民党にとって強みでもあるが、弱みでもある。

組合員は、組合の忘年会に自民党議員がきているから自分たちの団体が自民を支持していることを知ってはいる。知ってはいるが、なんとも思っていないという人たちが都市には非常に多い。こういう伝統的自民支持団体の中で、自民党議員にとっては常識だが、普通の市民が「えっ?」と意外に思うのが、通称「環衛(カンエイ)」と言い習わされる団体である。これは正確には環境衛生同業組合といって、それぞれ個別の団体を組む飲食店、美容師、理髪店、旅館、クリーニング、風呂屋の総合上部団体となっている。

ということは、われわれがいつも馴染の中華屋、喫茶店、すし屋、そばや、の飲食店はおじさん、おばさんともども自民支持だということになる。これは本当だったら、大変だ、地域のすべての人が自民党支持になってしまうではないか。こういうところで、主人が業界の付き合いに熱心そうだったら、まず、区議、市議から始まって自民党に関係がある可能性が高い。

そうすると、やはり料理飲食店のはずの檸檬屋さんはどうなのかというと、実はどの業界にも組合加入率の低下というのがあって、全員は入っていないものだ。でも、大体、駅前で古くからやってるとか、おじさんがなんとなく町の有力者ぶって余裕を見せてる感じだと、古くからの自民党という可能性があるから要注意。

なんとなく見分け方はあるもので、それは店の主人の雰囲気だ。ポスターなんかを頼んで断られたら、また、どことなく選挙の情勢に詳しそうだったらあまり深追いしてはいけない。なぜかとうと、ご主人は小渕や八代が嫌いでも、組合上部から、「お前んとこは、キツネだ電脳だっていうわけの分かんないポスター貼らせたそうじゃないか」と言われると弱いものなのだ。でも、チェーン店は別。チェーン店は組合の敵なのだから。つけ麺「大王」サンなんかは、立正佼成会系経営者だった。「大王」戸越店には、総選挙後二年たってもまだ店内に私のポスターが貼ってあった。ただ、チェーン店では店長さんは雇われサラリーマンで権限のない人もいる。

これらの業界がすべて自民党を従業員ともども本気で支持したらその票は大変なことになる。しかし、そんなことはない。あるわけはない。自民党の票は,そこからのマイナスの世界,こちらは,逆にプラスの世界なのだから。だが、出前をとるときは、注意しよう 。一度はおじさんと話し込んでからにしよう。だから、そこからの票の落ちこぼれを必死にとめようというのが自民の選挙のコツになる。普通、主人はともかく、従業員の若者、おねえちゃんは、一度も団体の呼びかける八代栄太演説会なんかにゃ顔を出さない。八代の場合、あいつの演説は声張り上げて威張るだけ…というのが定評になってるからだ。今度はマチガイなく、オレハでえジンなのだ、大臣なのだだけの選挙演説をすることだろう。普通の人なら聞いて不愉快になるだろう。だから、一度は聴いてもらったほうがいいくらいだ。

自民にとっての弱点、難点は、かくしてどこまで実際の票にまとめられるかだ。責任者は、いつも相当悩んでいるものだ。質の悪い候補者や団体幹部の場合、頑張り料として200万、300万払って、頼み頼まれが起きることも良くある。分かれば、完全に、買収であり、当選しても失格させて落とすことができる。うわさが出たらまず実際にやってると思え。…目を皿にして探せ。

洗濯屋の団体が自民党というとちょっと違和感があろう。でも、絶対そうだ。そうだから逆に、洗濯屋の店内に八代なら八代の室内ポスターが貼ってなければ反自民かもしれない。あと、酒屋も本屋も皆団体上は自民党支持になってる。だが、みんながそうなわけはないだろ。どれだけ本当に室内ポスターがあるかを良く見よう。そうすると、なんだ驚くことはないということが分かってくる。組合員は、結構、自分たちの業界が自民支持だということを表明するのを渋っている。
いくらでも切り崩せる。

商店街の振興会はかなりべったり自民党よりだ。しかし、ここも高学歴層の店の主人なら切り崩せる。

郵便局は前から自民党一本である。八代は郵政大臣で権力のトップにあるから、ここは絶対崩せない。無駄な努力はしないこと。この無駄な努力はするなというのは挑戦者側選挙の鉄則である。泡沫型の候補者はこれをやる。だから泡沫なのだ。99年の地方選は、この泡沫連中を幾人か当選させてしまった。だから、泡沫型の癖して立派な?議員名刺を持っている奴が今の日本には少しいる。こいつらの選挙のやり方は次には通用しない。ただのマイナーな出世主義者というのもいる。要注意。

なんの場合でも、親子は別というのが良くあるから、そこは手抜きはしないこと。

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マ、昼間のネコだまりね 第二講、商店街、町内会幹部を自民党が抑えているから、彼らは選挙期間中、移動事務所というのを作りたがる。

--マ、昼間のネコだまりね

彼らは選挙期間中、移動事務所というのを作りたがる。一日だけの文字通り移動事務所だ。町会や商店街振興会の世話で通りの中心にでかい看板を立て、宗教団体や町内会婦人会のおばさんを動員して、受付けなんかを作り、テントを張り茶菓を出す。候補者は、午前か午後、一度だけ決められた時間に宣車でやってくる。

その時間には都議(県議)、区議(市議)らが集まり、応援演説をぶつ。区議、市議は担当区域に限っての登場である。素人が「ほお、盛り上がってるな」と驚いても、これはみんな、もとからわかっている支持者相手へのパフォーマンスにすぎない。聴衆はすべて動員者だから、300人以上でもいない限り驚くことはない。この移動事務所が出来ない候補はあせったりするが、そういう必要はない。むしろ、やってる彼らにとっては来るべき人が来てないことが大変で、候補者始め関係者はその夜の会議で「誰のなにのご機嫌が悪かったか、どこが悪かったか」を調査、または行動しなければならない。大変なんだ。

ひとつの移動事務所では、最低30人くらいがまじに動かないとさまにならない。少なくとも、2、3日前からだ。大きな店を休ませているときは損料を払っている。その店ではあとでモノを買うのを自民党員以外は控えればよい。

今度の選挙の問題点は、創価学会のおばさんたちが軍団組織で出てくることである。これまで、公明党を敵として戦っていた自民系の商店街おばさんや、立正佼成会女性部と一緒に受付けができるわけはない。

商店街の中でも創価学会員ははっきり存在を主張していて、神社のお祭りに協力しなかったり、お寺の縁日にそっぽを向いてきていた。移動事務所なんて、一種のお祭りだから、ここで創価学会が出てきたら大騒ぎだ。盗聴法強硬派の八代だが、同時に自公強硬派でもある。当然、創価学会員を外に出さざるをえないだろう。

これで、はっきり盗聴法ともども自公連立反対を浸透させるチャンスがうまれる。これに自公派の自民候補には対抗策はない。

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第三講、以上を通じて、それでも自民党区議、市議らの親戚縁者はがっちり固まっている。
それでも自民党区議、市議らの親戚縁者はがっちり固まっている。

選挙期間中、近隣の小学校での演説会に出るのもこの人たちだ。あまくだりの衆議院議員候補者なんかは、区議、市議に金を配ってそういう集会をやってもらうしかない。だから、都知事選の明石のような不人気候補でも金をもらって、区議、市議は集会をやったのだ。都知事選で自民党本部が公式に降ろした資金が5億、あとから追加したのが5億である…といわれているが、内部情報だからまず間違いなかろう。こういう金は、支持集会を形だけやって、儲けを出すのが自民地方議員選挙常套手段となっている。あるいは、不利なのに選対本部長などを引き受ける政治家や事務局官僚の懐に入ってしまう。明石の選挙で10億だなんて、一体、どこで使ったんだ。幹部が抜いたに決まっている。

そこらを少しでも証拠を抑えたら、非自民は間違いなく勝つ。だが、相手も悪事になれてる。簡単には素人に手のうちはみせるものではない。だから、民主党が見つけたなんて話は聞いたことがないだろう。つまり、選挙は金のつながりなのだ。地方議員と上級議員とはね。

しかし、地縁で区議を支持している人たちにまでは金は回らない。だから「彼らはしばしば、そんな義理はない」と考える。そうだ、そんな義理はないよとポンと背中を押してやればよい。

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ネコは人を、無視しないが…第四講、自民党選挙の決定的欠陥は、若者を無視していることだ。

ネコは人を、無視しないが…

自民党選挙の決定的欠陥は、若者を無視していることだ。私は、前回、総選挙後、秘書の母校(もちろん、選挙区内)の中学で地元に残っているヤング24〜25歳の23人と話す機会を持った。驚いたことに3人しか投票に行っていなかった。投票率10パーセント台だ。それも相手候補に対して圧倒的知名度をほこり、かつ友人が栗本慎一郎の秘書をやっていてという状況下なのだから…何にもつながりのないところでは投票に行ったのが一人くらいでも驚かないのが東京の実情だ。

ということは、既に創価学会や自民党区議の勧誘先となっている商店街や各種団体所属のおじさんやおばさんの取り合いに参加するより、ほっておけば棄権する若者層にアプローチをするほうがどんなに効果的かということになる。要するに、投票率を上げよう。これは、創価学会や自民党(ひところは公投票率は味方だったが、今は敵)が絶対できぬことなのだから…。

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顔が可愛くても人をだますぞ(おき狸)第五講、今度の自民党は、創価学会のおばさんを電話作戦に動員するしかないのではないか?

顔が可愛くても人をだますぞ

今度の選挙では自民党は創価学会の助けなしには電話作戦ができない。これが、大問題だ。

なぜなら、都市の自民党は、選挙の際、いつも毎日100人から150人、時にはもっとだ、のおばさんたちを動員して集団電話作戦を取るが、これが毎日なのだから、組織性がないと収拾のつかない騒ぎになる。いったい、だれが名簿のどこまでかけたのか、留守だったのか、「バカヤロウ、うちは昔から電脳突破党にしか投票しないことにしてるんだ」という返事があったかなどがチェック、記録がされないということになる。

悪質な選挙妨害のひとつに、同じ支持者にしつこく何回も『頼む、頼む』と繰り返し電話するという手がある。統一教会選挙妨害班が得意としている。これも、もちろん、組織性があるからできる妨害だし、敵?の電話名簿をどこかから盗み出しているという怖さがある。そう、この電話作戦は人数もいるが、その秘密保持力も必要となる。だから、来るんだかこないんだか知れないおばさんたちでは駄目で、宗教団体の出番となる。

これまで、東京の自民党の選挙では、立正佼成会、佛所護念会が中心となって、この電話作戦を担当していた。かの八代栄太の前回の選挙だってそうだ。そこに、今度は創価学会が『加わる』というのか。馬鹿な。今度は要するに創価学会のおばさんだけがどこかに集まって100台、いや200台の臨時レンタル電話にかじりついて『自民党の**をお願いいたします』とやるしかないのだ。

自民党はおそらくこの「労働」に、陰でかなりの金を払わねばならないだろう。創価学会が自分の候補を立てずに支持に回るときは、金儲けに回るというのは陰では有名な政治の常識なのだ。挙句の果て、純粋自民党?の区会議員支持の名簿をコピーされて創価学会文化会館にもちこまれてしまう危険性がある。嫌なら、嫌味なお目付け役をそこに置いておかなくてはならない。要するに、マジにやればやるほど、公明党が次の地方選挙において自民を食っていく余地をどんどん作ってやることになるのだ。

私が、自民の選対本部長だったら、もう心配で寝られないね。公明の区議派が、自民の区議派の名簿を持って行きやしないかと心配で。八代本人はともかく、系列区議は、そりゃ渋りますよね。

電話作戦にはまだ重大なことがある。電話による妨害は、自分たち、すなわち自民党側も仕掛けるかもしれないではないか。そんな時、どうする。いちばん、重要なのは、機密だ、機密。バレタラ、一発で終わりだから。だから、もしボランティアのおばさんが、二日ほどなら電話してやってもいいわよなん言ってみても、祭りの準備に遅れてきた毒婦・林真須美のごとき扱いをされるわけ…。立正佼成会始めこれまでの宗教団体は出てこないし、もしでてきたら、罵りあいくらいで済むようなものではありえないし、今度の選挙での東京自民の電話作戦は、自民党側の泣き所となること必至である。心配だよね、自民党さん、また八代さん。

しかし、その結果、非自民側で起きる心配は、自民─創価学会野合陣営による組織的嫌がらせ電話、かく乱電話の危険性だ。電話盗聴もありだ。やるだろ、連中は。だから、電話に比べれば、まだしものインターネットで連絡を取り合おう。

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第六講  事務所、拠点の類はどうしているか?
 自民党の選挙の場合、まず本部は最低で20坪、大きいときりがないが、大体、4、50坪ほどの本部を作る。本部は、1、受付け、2、会計又は、よくないことをする秘密が守れる部屋、3、ほぼ毎晩やる選対会議室 4、応接室 5総合溜まり場室くらいに分かれるものだ。だが、2と4は一緒になっている場合も多いし、2は外部にある場合もこれまた多い。だから本部事務所には、キャッシュは自民だとて2ー300万もあればよろしい。金庫は小ぶりの物を見せてるほうが、なんとなく悪いことをする奴も安心なのだろう。その手提げ金庫からラーメン出前代を支払っている会計係は、本当の責任者ではなかったりする。

 溜まり場といってもごく小さい場合もある。自民党選挙といっても、やはり借りられる箱によって千差万別になることはなるからだ。4は絶対に必要である。秘密の話はしょっちゅうあるからだ。また、候補者ががここで休む。ただし、候補者を『サボらせないよう』必ず、運動員の見えるところにおいて置くべきだと言っているベテラン秘書がいた。大物議員で、自分の選挙区に必ずしも毎日いない候補者だと、これがい いのだが、たとえば今回の私のように『病み上がり(上がってないかもしれないし)疲労確実型の場合は、二階なり何なりに、候補を隠したほうが良い場合が自民でもあるものだ。だから、そこはなんとも言えない。

我が家のランちゃんからはすべてのすずめが隠れきれない

我が家のランちゃんからは
すべてのすずめが隠れきれない…

 本部には、駐車可能なスペースが数台あるのがいいが、都会だとこれはもっと少ない場合もある。でも、宣車1台、候補者用乗用車1台分は絶対必要である。自民だろうとなんだろうと、候補者用乗用車は、絶対必要だ。なぜかというと、これは、個人用宣車と、確認団体(選挙のときだけの政党のようなもの、自民党のような大手はPOPサーバーとSMTPサーバーが同一の大手プロバイダーのように『自民党』一本だが、われわれのような場合は、選挙時の確認団体は、『盗聴法を阻止する市民会議』とか「***の会」のようなものになるかも知れない)用宣車とのあいだを候補者を移動させたりするために、乗用車を常に個人宣車の後ろにつけておくものなのだ。これを選挙用語で「ゴキブリをつける」と言う。結局、本部には4台分くらいのスペースは何とかなっているだろう。もっとも、駐車スペースは歩いて2、3分のところでも良い。こういうところは、こちらでも同じだろう。

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しかし、自民に落とし穴あり
 前に述べた移動事務所というのは、午前一つ、午後一つくらい設置する。この午前、午後というのは、候補者がやってきて、都議、区議、町内会幹部などを揃えて、事務所前で演説会をする時間を言ったわけで、大きな立て看板を出して、おばちゃん連が集まったりしているのは、その日の一日中である。自民党の選挙は、そういう目に見える部分がかなり活気がないと、絶対弱い。非自民型は、そこがまったく違っていて、そういう移動事務所なんかさっぱりなのに票が出る場合が多くて、自民の選挙プロは実はいつもびくびくしている。彼らの選挙は、要するに、マイナスをいかに抑えるかだけの選挙である。こちらは、プラス志向で行こう。

 かくて、自民候補は、毎日、本部一つ、、移動事務所二つ、さらに夕方の小学校や公民館での演説会最低一つ、そしてもしあれば、裏選対事務所を管理、運営していかなくてはならない。そして、やはり、もともとさして優秀でないやつも多いから、運営がごった返して大変なのだ。逆に、ここが創価学会の選挙部隊の強いところだ。さらに逆に、だから、今度は都市部自民の選挙は、全部、創価学会に乗っ取られるかも知らん。そしたら、そのことを大いに突いてやればいい。保守層の創価学会への反発は、そりゃ目茶大きいから、票が逃げ出すものなのさ。な、怖いだろ、八代さんや学会たよりの与謝野さん。

 さらに、集団での電話用事務所は、別のところに設置しなくてはならない。二百台くらいの臨時電話を契約して借りて、今回はそれを創価学会のおばさん部隊が仕切るのだ。場所も人も問題だらけになるだろう。こりゃ、想像するダニ大変である。ロスも多い。トラブルも多い。そこにもし、意外な苦戦とでも風評が立つと、かなり大穴があきやすいのも自民選挙の特徴なのだ。だから、こちらとしては、実態よりも気分で攻め上げるという手が有効でもある。自民選挙は『風評被害』を受けやすいからだ しかし、他方、こちらは、たった一つでいいはずだのに、適当な本部を構えるのがなかなか難しい。自民もそうだが、空き地を借りて、プレハブを即席に建てるのも手である。こちらに有利なのは、車さえ入れば、立地はさして重要でないことだ。自民の場合は、一等地に本部がないと、それだけでマズイなと風評が立つ。こちらに不利なのは、テレンコテレンコ、不動産屋を回っていると、不動産屋の連盟が支持している自民側に準備情報が筒抜けになりかねないことだろう。こういうものは、電光石火、風林火山、でたらめコネによって、潜水から一気に浮上というのが好ましい。

 とにかく、プロを気取っていても自民党は大変なのだ。事務所に活気があるように見えても、ただ飯やただ茶(酒、飯ともに本当は禁止だが)をせびりに遊びにくる輩が実に多いからである。選挙事務所に20人いるのが見えても、半分しか働いていないと踏んでよい。こちらはせめて75パーセントの人間は働いてくれれば大分違うというわけだ。

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意外に気弱なボス第七講 ビラ、チラシ、ポスター、スピーカー、のぼり他の道具類の使用法

…要するにブツそのものより使い方なんだ

これは、ハードも重要だが、使い方のコツ、つまりソフトはもっと重要だから注意。

ハード篇…
ビラ、チラシの類は、選挙が告示になると、その期間中の12日間は、選挙管理委員会(選管)の証紙がはっていないと配れない。これらは立候補届け出時に、いわゆる7つ道具の一つとして選管からもらってくるものだ。形や中味にはあまり制限がない。ポスターは、期間中のものはべニヤで作った掲示板の枠にあうよう大きさが規制されている。ポスターは、個人演説会告知の紙と合体して刷っていいことになっていて、ほとんどの候補がそうしていて、演説会の告知はごく小さくしてしまって、名前の宣伝を大きくしてしまう。これが。、実際に選挙用に作られるポスターなのである‥ちょっと既にソフト部に入ってしまった。期間中でも室内用はOK。また、政党用は個人用の4倍ほどがOK。もちろん。枚数制限はあり。.

のぼりが問題だ。のぼりに個人名を書いたものは、選挙期間は認められないことになっている。でも、だれもがやっているのはなぜかがソフト篇で述べられる。事務所に栗本慎一郎などの名前を大書した立てカンもいけない。

ハンド・スピーカーは、OKである。音量も制限なし。候補者が、街頭演説で使う台も何でもよし。立てカンでの名前がいけないのだから、ステッカーでの名前もいけない。ところが、本屋がもし宮崎学書籍フェアとか栗本慎一郎ブックフェアとかをやってもいいのだから、分からない。解釈としては、「選挙運動に関連して候補者名を文書で不当に配布してはならない」ということだろう。ジャンパーの背中も名前はかけない。でも、選挙期間でなければ、これはまったく構わない。

ソフト篇…
ええい。もうソフト篇にはいろう。個人名のノボリ、立てカンの名前大書は実際には各候補がやっている。だから、対抗上も用意しておかねばならない。どうしてかというと、それを実際に使っている候補陣営には選管から確かに注意が入るが、通常、「それではやめます」ですんでしまう。つまり、相手なら相手がやった時間だけ得ということになってしまうからだ。

選挙違反は、文書をばら撒いたりについてはきつい罰則がある。うっかりすると、当選取り消しに近いことも起きるから文書違反は要注意だ。たとえば、ハガキは決められた数だけ、証紙を貼って出すしかない。同窓会名簿等にまとめて投票依頼のDMを出すのも違反。事務所から、やたらに非電子メールを出すのは禁物だ。電子メールも事務所や党から出すのは規制されるだろう。だから、選挙までに、党を支持する個人のメールネットワークを各自で作っておこう。個人が個人の資格で、個人的友人にいかなる以来をするのも自由である。また、党も選挙事務所も、Eメールを受けるのは自由だから、デジカメ写真つきで八代陣営がどこそこで違反行為をしていたと注進するのは是非やってほしい。

三台目、お命もらいます!
選挙では、宣車は通常二台ある。1つは個人用、2つ目は、確認団体(党)用だ。これに自民などの大政党は、全国本部や東京本部の車を外から順番に回してくる。だから、理論的には、一時に三台以上の宣車が、一人の候補のために選挙区に入ることがある。でも、私が言っているのは、この三台目ではない。こういうことが一時的にありうることを悪用して、自民では各候補陣営が勝手に自分専用の三台目を回すことがしょっちゅうあるってことだ。「あれ、どうも与謝野や八代の車と良く出会うなあ」と思ったら、是非証拠をつかもう。この証拠のアップがなかなか難しいのを悪用している。これは、立派な選挙違反だ。摘発を電脳的にやれないか知恵を頼む。
順序

  1. 宣車の駐車場を確認する
  2. 出動時の態勢をチェックする(うぐいす嬢は)どうか
  3. 庫時はどうだったか

などだ。一回目の選挙では、われわれは当時の敵方小杉隆陣営に対し、多大な疑問を有したが、証拠の確認に至らなかった。ただし、まだ若かった私は、駅前で宣車同志がかち合ったとき、相手のうぐいす嬢に投票を依頼、快諾?を得た。アルバイトできているうぐいすさんなんてそんなものなのよ。そんなのに一日6万も払っているのはきついねえ。‥だから、ヤミの3台目には、うぐいすは乗せないという説もある。カラス(男のスピーカー係り)を使うかもしれない。

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自自公批判ネコ・レオ(栗本家)第八講 選挙にはニセプロが一番いけない
自自公批判ネコ・レオ(栗本家)

檸檬屋さんに東京新聞記者が書いた選挙の裏表論を置いておいたが、その本は、自民党サイドの選挙論だ。そこで事務所に変なプロを入れるな、という項目がある。自民のサイドでさえ、俺はよく知ってるがあれはいかん、これもいかん、これはこうするものだとの決まりがあると言いすぎるような一知半解の「選挙屋」を事務所に入れるなという掟があるということがある。選挙の雰囲気を壊すんだ。

実際の話、コチコチの法律ではいけないことになっているものでも、相手もこっちもやりっぱなしということもある「実際」はどうなのか、どうしたら、ヤバイ警察沙汰になっちまうのかが問題だからだ。あまり、神経質になることは自民でも電脳突破でもよくない。

で、最終的には、期間中は私も、私の経験者の秘書も事務所で判断が出せるから、細かい心配をせんように。さらにホントを言えば、わかんなくなったら、選挙管理委員会に問い合わせちまうのが正解。もっともそれは、選挙戦線に姿をあらわしてからの話だけどね。選管はチャント答えてくれる。自民党にばれることもない。意外にもK党に筒抜けになったりして‥でもかまわんではないか。選管の若手職員は自民支持者なんていないのさ。また、たとえK党支持でもウソは教えない。どんどん電話で聞けばよい。あのおね、いろいろ警察と喧嘩した覚えのある人もいるんだろうが、選挙をやるのは民主主義における国民の堂々たる権利なんだから、心配ないという線をキープすることである。

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